めったにないこと

 7月6日の日曜日に平賀で、4年生のチームが、あすなろリーグ(3部)の試合を2試合行った。3部といっても、4年生以下でチームを編成しているわけではなく、6年生もいれば5年生もいる。4年生にとっては、でかくて早い子には苦戦する。しかしサッカーというのはおもしろいもので、でかくて早いからといって有利なわけではない。トラック競技なら、そうかもしれないが、サッカーとなると決してそうではない。なぜなら接触プレーだからだ。コンタクトプレーだと、体の使い方やポジショニングの工夫で4年生でも6年生の超足の速い子にも互角に戦うことができる。しかし、それも、コンタクトプレーを怖がっていれば、それは成り立たない。この日の試合も、大柄な6年生がいて、俊足サイドアタッカーがいる手ごわい相手だ。いくら攻めてもシュートを打つ前にブロックされる。これは入ったなと思うような場面でもシュートがGKに当たってしまう。やはり4年生、入らなかったらどうしよう。そんな不安を持ちながらのプレーだから、落ち着いてプレーができていない。そうこうするうちに、やはりカウンターで俊足な子に1点を奪われる。あんなに得点のチャンスがあったのに、やはり、決める時に決めないと、こんな結果になってしまう。やはり体を入れれる、体を使ってボールを保持することができない子は、すぐに奪われてしまう。奪われたら、心に火がつけばいいのだが、逆にシュンとなってしまう子は伸びない。     試合が2試合だったので、1試合目と2試合目のメンバーを総入れ替えするには、相手チームのスカウティングができていないので、20分ハーフで、給水タイムがあるというので、試合の途中で交代することにした。秋田遠征では2バックで戦ったというが、試合前にDFの要がオズグッドが悪化して出場できないというので、相手に合わせて2バックか3バックに変更するように指示した。あとは子どもたちだけでポジションとスタメンを決めた。そこで、全員を試合にだすために、同じポジションの人が、交代をコールしたら交代するというルールを決めた。ただ試合に出たいからというのではなく、出るからには責任を持ってもらいたいためだ。交代しても良いパフォーマンスを見せなければ、また交代のコールがかかる。もちろん交代は選手同士の判断で行う。これにもチームの事を考えて交代しなければならない。4年生は、ひとりで持ちすぎて奪われる子が多く、ボールを早く動かすことの意味がまだわかっていない。決定的な数的優位の場面でも得点を奪えないなら勝利はない。ハーフタイムに強烈な指示を出した。『チームのために戦え』             この言葉に目がさめたのか、守備一辺倒だったのが、攻撃する場面が増えた。さらに同点とするためにより攻撃的なポジション変更をし、ついには同点。最後はロスタイムにコーナーキックから見事な逆転で連勝とし勝点6をゲットした。