先の6月14日(土)から開催された第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)の1回戦 対YMCA仙台 との一戦を大澤裕一郎監督にまとめてもらった。
大抜擢の大活躍 サッカーノート少年
第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)が6月14日(土)から開催され、青森FCは福島会場での試合となった。青森-福島の移動時間は6時間くらいなので、コンディションを考えて13日(金)の夕方に青森を出発して宮城に夜到着し1泊。朝方に宮城を出発して福島へ。小学生の時から遠征に何度も行っているおかげか、お家でのしつけのおかげか、それとも監督が怖いからか、中学生くらいになると宿泊ではほんとに手がかからず、宿泊先の方からも褒められることが多い。今回も合宿所だったので布団の整理からシーツのたたみ方までを確認する厳しい管理人さんを最後笑顔にすることができた。これでまず1勝だ。
予定通り10:30に福島会場の福島空港公園多目的広場へ到着。14:30キックオフで時間に余裕があったので、ミーティングをして先に先発とフォーメーションを確認することにした。
先発やフォーメンションを決める時は監督の意見を押し通すのではなく、できるだけ試合の中で選手たちに責任を持ってもらうために全員で意見を出し合い決めるようにしている。誰がでるか、どういうフォーメーションで行くか前回の試合の反省点と課題点は何だったか、最近練習で誰が頑張っているなどを話して要望や要求を聞き出し、その中でみんなが納得できる妥協点や合意点を見つけ出し、対戦相手の強みと弱みをスカウティングして最終的に先発とフォーメーションを決定する。1回戦の相手の仙台YMCAの強みは高身長FW7番の選手だった。そこをどうやって抑えるかという議題があった。そんな中で、今までレギュラーではなかった選手が今回先発に大抜擢された。彼の先発起用にほとんどの選手が賛成だった。彼はボールをつなぐ能力が低いので今までレギュラーにはなれていなかったが、1対1の対人の守備は強いのが強みの子だ。とにかく相手の7番を抑えるのを任せる。ハードマーカーで相手を抑えてくれ。その仕事で充分だ。あとは隣にいる先輩がフォローするから。
彼は毎回練習後にサッカーノートを見せに来て前回の練習の反省や指導されたことを書いてくる子だ。監督からのまだ太鼓判はまだ押せないもののこの大会で自信をつけて欲しい。この大会で飛躍して欲しいという思いで試合に送りこんだ。試合では死ぬほど頑張っていた。多少危ないシーンがあり、隣の先輩がうまくカバーしてくれたシーンもあったが見事に相手の強みを抑えていた。試合は0対0で前半を折り返し、後半には先制した。行けるかなと思った矢先に2失点してしまい終盤で猛攻を仕掛けるも得点を奪えずに試合終了。1対2で敗戦した。
翌日の敗者交流戦は福島の3チームと試合をし、気合いで全勝して終わった。
毎年この大会をきっかけにチームも飛躍する。今回は初戦敗退だったが大きな収穫のある大会だった。後期のみちのくリーグの起爆剤になるようにチームをまた一つにして頑張りたい