先日、NHKの番組で、堂安律と森保監督のインビューが放送された。
森保監督から堂安は、「出番のない時のベンチや練習での行動や言動をどう思っている? 本気でチームのために戦っているのか? 日本を背負っている重みを感じているのか?」と言われたという。
「ゴールを決めて『注目を集めることしか考えてなかった』と話していた堂安が森保監督の言葉で目が覚め、『ゴールじゃなくていい。守備でもなんでもチームに貢献するプレーをしたい』という意識に激変したという。今では森保監督から『サッカーをやっている子どもたちに堂安の姿を見せたい。背番号10であっても、ちゃんと守備をしないと世界を渡り歩けないことを堂安は示している』とまで言われているそうだ。
これまでの「オレがオレが」のエゴイスティックがウソのように、「サブであってもチームを勝たせるために何をなすべきか、常に考えるようになった」と口にするようになった堂安が主戦場とする「右のウイングバック(WB)」は、攻撃の際には1トップや(2列目の)シャドーと連係しながら相手ゴールを目指し、ひとたび守備に回ると自陣の最深部まで駆け戻り、体を張った守備をやらなければならない。
日本時間15日のオランダ戦では強力左サイドアタッカーのFWガクポと何度もマッチアップして仕事をさせなかった。この日のチュニジア戦で象徴的なプレーがあった。トイメンに位置するニース(フランス)所属の左DFアブディが、日本のペナルティーエリア内に進入した状況で果敢なスライディングタックルでボールを奪い、ピンチを防いでみせた。
チュニジア戦後、「みんなが理想としている10番像じゃないかもしれないが、(チームを)勝たせる選手が10番と思っている。ゴールが理想だけど、そうじゃなくてもチームに貢献できるようにやっていきたい」と話した堂安が、森保ジャパンの命運を握っている──。日刊ゲンダイDIGITAL6/22(月)より抜粋
最近はサッカーブームもあり、個の育成ということで、得点や攻撃、個人技術にフォーカスされることが多いが、それだけでサッカーは成り立たない。サッカーはチームスポーツであるから、育成年代にチームプレーという戦術以上に、仲間と作り上げていく過程において、思いやる心や助け合う心を育成すべきである。「うまけりゃ、いいってもんじゃない。」「うまいやつなら、もっといる」
