ブラジルに勝った!

 翌日のネットニュースの見出しはこうだ。『ワールドカップ優勝5回を誇るブラジルから14度目の対戦で初白星を挙げた。』だ。日本の総理大臣に誰がなるのかのニュースの陰に隠れて、日本代表の勝利のニュースはそれほど大々的に騒がれなかったが、サッカー関係者からすると、マイアミの奇跡以上のインパクトだ。マイアミの奇跡はオリンピックだからフル代表ではないので、今回の勝利は、ワールドカップ優勝を目指す日本サッカー界の夜明けと言っていいだろう。夢が夢でなくなったのである。                 試合というのは、不思議なものである。ほんの一瞬のミスから2-0から2-3の逆転負けをするのであるから。2点リードの2-0が一番難しいという典型的な例だろう。交代選手の活躍が目だった試合である。親善試合出なかったら、ブラジルは前半だけで3,4点を奪っていたかもしれない。これでは、いくら交代選手が頑張っても追いつけないだろう。                     これで、ワールドカップの戦いも難しくなるだろう。ドイツすら1次予選敗退したのだから、どの国も日本相手に手を抜くことはないだろう。