歓喜の瞬間は同じ

 ワールドカップでの日本代表とオランダとの対戦。一進一退のゲームは感動しましたね。早朝にもかかわらず、日本代表が得点を入れ、2度も同点にしたシーンでは大きな声をあげてしまいました。昔、オランダのアヤックスに行ったこともあり、お互いに健闘をたたえあうシーンは、お互いに尊敬しあう姿が感動的でもありました。                            

 終了間際に同点としたシーンで映し出された森保監督の両手万歳の姿を見た瞬間、「あれ、これも、日曜日の試合で俺もやってたな」と思いました。3年生の試合が平川であり、青森FCはアミーゴとボンジーアに均等分けして試合に臨みました。秋田、岩手からも参戦し、青森県チームは予選の1位から4位までが参加できるハイレベルな大会です。青森FCの両チームは、決まったポジションもありませんし、GKも交代でやります。2チーム均等分けとするのも、この年代での勝ち負けよりも、もっと育てたいことがあるからです。それは 「諦めない心」「人を思いやる心」「チームのために闘う集団」を目指しているからです。ですから、試合前には親御さんの前で、子どもたちがチームを決めます。そして私からは、「プレーではなく、心を見てください」とお願いします。人には個人差があります。うまいからといって驕っていないか?仲間を責めていないか?最後まであきらめずに闘っているか?上手にいかないからって卑屈になっていないか?誰でも人は同じだけサッカーを楽しむ権利があります。親御さんに「プレーでなく、心を見てください」とお願いしている以上、できるだけ静かに試合を見るようにしています。一番苦しかった準々決勝。試合前に言いました。「君たちはまだ3年生、失敗を怖がりプレーが消極的になるのは、コーチのせいだね。どこまでも自分のいいところを伸ばせ。ドリブルを磨け。今うまくいかなくっても、必ず来年はうまくなってるから。」その子が決勝点を奪ってくれ、私は、日本代表監督の森保と同じ両手をあげてガッツポーズをしていました。準決勝は手も足も出ませんでした。3位決定戦は開始早々強烈なシュートを決められ、力の差を見せられましたが、そこから奇跡の逆転シーンが生まれました。親御さんも、すでに試合が終わっていた仲間も、この試合に感動したようでした。試合が終了し、解散するときに、「やっぱり、子どもを最後まで信じることだな」と話して解散しました。

 もしかしたら、青森県U12サッカー大会の優勝の瞬間も、伊藤豪監督も同じ姿だったかもしれません。